ギャラリーは気軽に入れます
愛媛松山にギャラリーを開いて驚いたのが、時々、「入場料は無料ですか?」と聞かれたり、「値段がついてる!」と作品に価格が付いている事にびっくりされる事です。
ギャラリーなので、ふらっと気軽に入って気に入った作品があったら購入する場所なのですが、「絵を見る=美術館」というイメージが強い方にとっては、どちらも驚きのようです。
百貨店の美術画廊も同様のスタイルですし、東京ではこのような事を聞かれた事がないので、絵を見る、ギャラリーに入る、といったアートに向き合う感覚が、大都市と地方都市ではまだまだ違うのだなぁと感じます。
ギャラリーに入って来られたお客様も、どこかソワソワしていて入口だけ見て帰られる方が多いです。
オープンしたての頃は、お越し頂いたお客様には積極的に作品のご説明をしていましたが、「話をしたら買わされる」みたいなイメージをお持ちの方が多いようでしたので、ごゆっくりと鑑賞して頂けるように、現在は最初のご挨拶だけしてあまり話しかけないようにしています。
そのかわり、作品1点1点に200文字くらいで、簡潔にアーティストや作品についてのコメントを書いたキャプションを付けるようにしていて、作品にご興味がありそうだったり、お客様からお声がけ頂いた時に詳細なお話をさせて頂いています。
ギャラリーなのでアート作品を販売することが生業ですが、それだけでなく、アートに興味を持って頂く、アートの楽しさを広めていくという事も大切な仕事だと思っています。
作品のご購入だけでなく、情報収集やアート鑑賞、ご相談など、理由は何でも良いので、ギャラリーやアートをもっと身近に感じて頂けたら嬉しいです。
今後も、アート作品を気軽に見られる現代アートギャラリーとして、様々な作品を展示し情報を発信して参ります。